木刀を求めて

何か忘れちゃいませんか?

 

そう!お土産!!

 

ランティア君、かっこいい木刀が欲しかったのです。

 

修学旅行のお土産に木刀は必須ですよね。

カレーライスに福神漬けが必要なくらいの重要度です。

 

そこでアキツのお店屋さん、巡りました。

 

木刀屋さんは無かったけど

探してる途中で出会ったシスター風のお姉さん。

 

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時代背景的には隠れキリシタンなのかしら。

随分堂々と立っているけど。

 

お姉さんが教えてくれました。

「究極の材料、神木なら素敵な木刀が作れるわ」って。

 

究極VS至高

 

海原さんを唸らせる物を作ってみせる!

 

なんて、どこかの料理漫画みたいな展開。

 

そこまで聞いたなら、やらない訳には行かんでしょ。

 

そして私達は神木の産地へ旅立ったのです。

 

顔のある樹が沢山いる神木の産地。

 


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どれが誰だか見分けがつきません。

愛情をこめて育てると見分けがつくようになるのかなぁ。

 

ワインみたいに10年物、100年物が沢山並んでいます。

 

しかし私達のお目当ては1000年物!!

 

有象無象の安物の樹達を振り切り、目当ての千年樹までまっしぐら。

 

どどーーーん

 

威圧感たっぷり

流石1000年物。

荒ぶれ千年樹さん。

顔つきも心なしかやんちゃな感じです。


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「格の違いってやつを見せてやる!」

 

そんなカッコイイ台詞を私の脳内で叫んだ千年樹は襲いかかってきます。

 

千年の歴史を思わせるような体力。

めっちゃタフです。

しかもカブトムシの大好物な樹液で武器がベトベトして使い物にならない!!Σ(゜Д゜)

 

これはピンチか!?

 

そう思った時でした。

これまで静かだったシュガー嬢が動いた!

 

ガツンと減る千年樹の体力。


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一体何が起きたのか?

ザクザク削れていく荒ぶった千年樹様。

 

シュガー嬢をよくと観察してみます。

 

もぞもぞと動いてる首もと。

 

あ!

 

分かってしまった。

 

さっきこの子、ハブとマングースショーを見てたのよね。

 

これはハブ、こっそり連れて来たパターンだわ。

 


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おそらくオシャレなヘビ柄の襟巻きを着けてセレブを装いたかったんだろうな。

生きてるヘビだけどね。(´д`|||)

 

いつの間に手懐けていたんだろう。

 

後で生態系を乱さないよう厳重注意するとして、この場は助かった!!

 

猛毒使いのシュガー嬢の活躍で、私達は千年樹を見事討伐し、伝説の木こり『与作』の称号を得たのでした。

 

千年樹はでかかった。神木を取るべくランティア君は倒れた樹によじ登りせっせとノコギリで枝を切る。

 

カッコイイ枝を厳選するんだってさ。

男の子ってそういうの好きよねー。

 

私ら女性陣は手伝うこともせず、ヘビの名前を考えながら、彼を見守ってました。

 

立派なお土産も出来て良かったね♪


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満足げに私達は長かった旅から、無事帰宅するのでした。

 

その2日後、ランティア君には『筋肉痛』という名の地獄が待ち受けていたのでした。

 

めでたしめでたし。

 

とっぴんぱらりんの ぷぅ

 

 

 

 


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おまけ:今月の目標↑